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クオリカ、電力消費削減と停電対策の為、仮想デスクトップによる在宅勤務環境を整備
- 3ヶ月で全体の約6割,600台のPCを仮想デスクトップに移行 -

2011年11月07日

報道関係各位
クオリカ株式会社

 ITホールディングスグループのクオリカ株式会社(本社:東京都江東区、社長:西田光志、以下クオリカ)は、東日本大震災後の電力不足、計画停電に対応するため、首都圏に勤務する社員を中心に、3ヶ月で会社全体の約6割にあたる600台のPCを「VMware View」を用いた仮想デスクトップ環境に移行したことを発表いたします。
 自宅の個人PCやiPad等のタブレット端末からも安全に業務が遂行できる環境を整備する事で、今後も予想される電力不足や、有事の際の事業継続性を確保しました。

 クオリカではPCのTCO削減やセキュリティに対する課題の根本解決策として、2006年からシンクライアント導入に取り組んでおり、これまでも営業や管理職など、外出の多い社員に対して実践導入を行っていました。本年3月11日に発生した東日本大震災直後の出勤困難な状況下でもシンクライアントは威力を発揮し、クオリカでは事業継続の観点でその有効性を実感することができました。
 今回この経験を活かし、電力不足が予想された今夏のBCP(事業継続計画)対応として、2011年6月から8月までの約3ヶ月間というわずかな期間で社内の過半数を超えるPCを仮想デスクトップ環境に移行しました。

 仮想デスクトップソフトウェアには、ヴイエムウェア株式会社(以下VMware)の仮想デスクトップソフトウェア製品 「VMware View」 を用い、リモートアクセス環境には、F5ネットワークスジャパン株式会社(以下、F5)のSSL VPN製品「BIG-IP® Edge Gateway™」と、CA Technologies(以下、CA)の認証ソリューション「CA Arcot WebFort」を採用しました。

 クオリカでは以前より、信頼性の高い仮想サーバ・インフラである「VMware vSphere」へサーバの集約を進めており、運用コストや電力消費を含めたTCOの大幅削減を実現してきました。
 今回導入した仮想デスクトップ環境「VMware View」はこの「VMware vSphere」を用いた仮想サーバ・インフラを活用し、今までのPCには無い、高い可用性を有するエンドユーザコンピューティング(以下、EUC)環境を実現しました。また、管理やユーザデータがデータセンタに集約されるため、PCのセキュリティ対策や資産管理等も一元化でき、管理コストを大幅に削減する事ができました。

 リモートアクセス環境のゲートウェイとして採用した「BIG-IP Edge Gateway」は、「VMware View」と親和性が高く、ネットワーク品質が安定しない環境においても、「VMware View」が利用するPCoIPプロトコルのパフォーマンスに影響を与えること無く、快適なリモートアクセス環境の利用を可能にしています。また、リモートアクセス環境の安全かつ容易な利用に不可欠なシングルサインオンやエンドポイントセキュリティチェック等、自宅PCやタブレット端末を用いた仮想デスクトップアクセスに必要な機能も標準で備えている、扱いやすくコストパフォーマンスに優れた製品であるため採用しました。

 そして、仮想デスクトップ環境へのアクセスに必要な本人特定のための認証ツールとして導入した「CA Arcot WebFort」は、幅広い強力な認証機能をソフトウェアベースで提供するため、高価なハードウェアを必要とせず、高度な認証基盤を低コストで導入することができました。その中でも特許技術で守られたCA ArcotIDは、社員には使用デバイスに関わらずユーザID・パスワードだけの入力を要求するシンプルさで認証を強化します。日本だけではなく、ワールドワイドで多くの実績があるCA Arcot WebFortをクオリカは国内で初めて、オンプレミスで実装しました。

 今回は、まず今夏に電力不足が予想された首都圏に勤務する社員を対象に既存のPCから仮想デスクトップ環境にリプレースを実施しましたが、今後、首都圏以外の社員にも適用し、2011年度中には全社員のPCを仮想デスクトップ環境に移行する予定です。また、社員への適用後は、海外現地法人やオフショア・パートナーへの拡大も予定しています。
 さらに、今回の自社導入・運用で得たノウハウを活かし、EUCに課題を抱えているお客様や、BCP、DRの対応を検討されているお客様にも仮想デスクトップ環境の構築を推進していく計画です。

概念図

<パートナー各社からのエンドースメント(50音順)>
ヴイエムウェア株式会社 代表取締役社長 三木 泰雄 様
「ヴイエムウェア株式会社は、クオリカ様の消費電力量削減・停電対策および、災害時の事業継続性を見据えた在宅勤務環境の実現に、当社のデスクトップ仮想化製品VMware Viewが貢献できたことを大変嬉しく思います。今回のユーザ企業としての設計・導入・運用経験を生かし、今後は、SIパートナーとしても革新的なクライアントコンピューティング環境の導入を推進並びに、利用者中心の新たなワークスタイルの確立に大きく貢献されるものと確信しております。」

F5ネットワークスジャパン株式会社 代表取締役社長 アリイ ヒロシ 様
「F5ネットワークスジャパン株式会社は、クオリカ様におけるPCから仮想デスクトップへの移行をネットワークの観点から支援させていただくことを通じて、クオリカ様の業務効率の拡大に貢献することができ、非常に嬉しく思います。在宅勤務環境の整備には、いつでも・どこでも・どのデバイスからでも快適にアクセスできるネットワークへの要求が高まっておりますが、今般のクオリカ様の先進的な取り組みに対して、弊社も技術パートナーとして今回のプロジェクトに参画させていただきました。今後はクオリカ様と共に、日本国内のより多くの企業様における仮想デスクトップの導入をお手伝いしていきたいと考えております。」

CA Technologies 代表取締役 バスター・ブラウン様
「弊社は、クオリカ様における在宅勤務環境の整備の一環として、自宅の個人PCやiPad等のタブレット端末からも安全に業務が遂行できる環境の整備を、セキュリティの面から支援させていただきました。クオリカ様の業務効率の拡大に弊社のCA Arcot WebFortが貢献することができ、非常に嬉しく思います。多くの企業が事業継続の観点から様々な対策を講じる中、可用性の水準だけではなくセキュリティの水準も保つ、自社のITガバナンスを前提にしたクオリカ様の取り組みは先進的であるといえるでしょう。今後も、クオリカ様がより付加価値の高いサービスをお客様へご提供できるよう、技術面からご支援させていたければ幸いです。」

<vForum2011での講演について>
VMwareが2011年11月8日~9日に開催する「vForum2011」にて、クオリカの導入事例をご紹介いたします。
日時  :2011年11月8日(火) 13:00~13:45 【セッション】EUC005
場所  :ザ・プリンス パークタワー東京
講演名:【事例講演】ワークスタイルを変えるデスクトップ・イノベーション
講演者:クオリカ株式会社 アウトソーシング事業部 営業推進室  主査 藤野 哲
詳細は、次のURLをご参照ください。 http://vforum.jp/

■ヴイエムウェア社について
ヴイエムウェア (本社: カリフォルニア州パロアルト) は、あらゆる規模の企業を活性化する、仮想化ソリューションおよびクラウド インフラストラクチャ ソリューションを IT 部門へ提供いたします。業界をリードする仮想化プラットフォームである VMware vSphere®を導入することで、お客様は設備投資や運営経費の削減、俊敏性の向上、ビジネス継続性の確保、およびセキュリティの強化を、環境への貢献を行いながら実現することができます。2010年度に29億ドルの売上、30万社を超えるお客様、および2万5千社を超えるパートナを持つヴイエムウェアは、最も急速な成長を遂げているソフトウェア企業のひとつであり、企業のCIOによって常に「最優先」と位置付けられている企業です。
VMwareの詳細は www.vmware.com/jp をご覧ください。

■F5ネットワークスについて
アプリケーション・デリバリ・ネットワーキング(ADN)分野のグローバルリーダーであるF5ネットワークスは、世界中の大手企業やサービスプロバイダが 仮想化、クラウド・コンピューティング、オンデマンドITでその価値を最大化できるよう支援しています。F5のソリューションは、多種多様なテクノロジー の統合や、より優れたインフラストラクチャ管理とアプリケーション配信やデータ管理の改善に加え、ユーザが会社のデスクトップや高機能端末からアプリケーションにシームレス、安全、かつ高速にアクセスできる環境の構築をサポートしています。F5のオープン・アーキテクチャ・フレームワークにより、ユーザは 「Strategic Points Of Control」に基づき、そのビジネス・ポリシーを自社のITインフラ全体、さらにはパブリック・クラウドで適用させることができます。F5の製品は、 日々変化するビジネス環境に即応するITを実現する俊敏性、オンデマンドでの拡張性の高いソリューション、データ/サービスなどへのモバイル・アクセスの管理を提供します。世界中の大手企業、サービス/クラウド・プロバイダ、大手オンライン企業が、IT投資の最適化と事業の進展の要としてF5を選択しています。
F5に関する詳細は、www.f5.com(米国)およびwww.f5networks.co.jp(日本)をご覧ください。

■CA Technologiesについて
CA Technologies(NASDAQ: CA)は、メインフレームをはじめ、物理環境から仮想環境、クラウドに至るまで、あらゆるIT環境における専門知識とノウハウを有するITマネジメント・ソフトウェア/ソリューション・ベンダです。CA Technologiesは、IT環境を管理し、安全確保のための手段を提供することで、お客様がITサービスを柔軟に行えるよう支援しています。CA Technologiesの革新的な製品とサービスは、IT組織にとって不可欠な洞察力とコントロール能力を提供します。フォーチュン500の多くの企業がCA Technologiesの製品/サービスを活用し、絶えず変化するITエコシステムを管理しています。
CA Technologiesの詳しい情報については、www.ca.com(米CA Technologies)、http://www.ca.com/jp(日本)をご覧ください。
また、ツイッターについては、http://twitter.com/ca_japanをご覧ください。

ITホールディングスグループについて
ITホールディングスグループは、様々なお客様をITで支援するITエキスパート集団です。
進化し続ける企業グループとして、グループ各社の個性を活かし総合力で応えます。

ITHDグループのクラウドへの取り組みについて
ITHDグループは、クラウドキャッチコピー「Our Cloud, Your Dream」を掲げ、クラウド時代をリードする豊富なサービスラインナップとクラウド技術を、新しいアイデア・付加価値で最適に活用し、お客さまビジネスの夢を支えるクラウドを提供してまいります。

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TEL : 03-5857-8122
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