製造業 DMG森精機株式会社様
導入企業の概要
DMG森精機様は、1948年に設立された工作機械の製造、販売、サービスを行っている会社です。近年は欧州の大手工作機械メーカーであるDMGと協業を進めており、2013年に森精機製作所からDMG森精機として両社の社名統一を行っています。
同社では5軸・複合加工機と言ったハイエンド機から汎用機であるCNC旋盤、マシニングセンタそして超音波・レーザー加工機と言った特殊な工作機械まで幅広いラインナップをご用意してお客様のニーズにお答えできるよう努力しています。
三重県伊賀市にあるDMG森精機・伊賀事業所様は、中型から大型の工作機械の組立を行う同社の主力工場です。また、基幹部品である主軸、ボールねじの生産や、部品の加工、2006年には鋳物工場を建設し鋳物の製作も行っています。
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システム導入の背景
欠陥対策の活用のために
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DMG森精機様で内製している鋳物は試作機向けが大半で欠陥等の不具合が許されない物が多くあります。鋳物工場では、新機種の試作に短納期対応するためにFM鋳造法(Full mold casting)による鋳造を行っており、発生する欠陥の殆どは残渣欠陥です。残渣欠陥は湯の温度が低下した場合に湯流れの滞留した箇所に発生し易いため、これを解析により湯流れと湯温の状態を見える化することで、堰位置や残渣取りの形状、位置を工夫して残渣欠陥の対策に利用するために、システム導入を検討されていました。
システム導入にあたり、いくつかの解析ソフトの比較検討、検証実験を伴って行われました。解析の精度はもちろん、解析作業者の養成に関わる操作性や、導入に要する費用、アフターサービス等の面も含めて評価を行った結果、2014年3月に鋳造方案CAEシステムJSCASTを導入されました。
JSCAST導入後の効果
湯流れ、凝固の“見える化“で議論の質が向上
「JSCAST導入による効果で一番大きいのは湯流れ、凝固の見える化が出来ることです。今まで知識や経験から頭の中で想像して議論をしていたため知識や経験の差から同じレベルで議論が出来ているか不明確でしたが、見える化によって同じレベルでの議論が可能になりました。
もう一つの効果としては、堰の配置など色々なパターンを容易に試すことが出来るようになり、最適な方案設計へ近付けることが出来るようになったことです。当社では試作品を多く扱う関係から、より欠陥・不良品に対するリスクが低い方法を方案設計段階で検討できることは非常に価値のあることとなります。」と、高い評価を頂いています。
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お客様のプロフィール
![DMG森精機様ロゴ](/case/__icsFiles/afieldfile/2015/03/25/logo170.png)
- 会社名
- DMG森精機株式会社
http://www.dmgmoriseiki.co.jp/index.html
- 本社所在地
- 名古屋市中村区名駅2丁目35番16号
- 創立
- 1948年10月26日
- 資本金
- 511億円
- 事業内容
- 工作機械の製造、販売、サービス