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医療機関向けのタッチパネル端末にWebLightを採用
“故障のしにくさ”“現場を考え抜いた仕様”を高評価

共通ソリューション

電気機械業 協立機電工業株式会社様

掲載日:2020年03月27日

導入ポイント

  • 課題
    ●産婦人科病院の患者向けのタッチパネル受付・予約端末を探していた
    ●メンテナンスの負担ができる限り少ない端末を選ぶ必要がある
  • 評価ポイント
    ●タッチパネル情報端末「WebLight」は極めて壊れにくいこと
    ●万が一障害が発生した場合の対応をクオリカが一手に引き受けること
  • 効果
    ●導入先の病院からの故障の報告がほとんどなく、安定的に稼働
    ●大きな仕様変更がないので、ベンダー側の負担が少なく長期に使える

課題と選定

ベンダーの悩みの種は遠方施設のハードウェアトラブル
「故障しにくいこと」こそがタッチパネル端末の“生命線”

 協立機電工業は産業用機械や空調機器などの販売、設計施工・メンテナンスの主力事業に加え、医療用器具の製造販売やソフトウェア開発を手掛ける老舗企業です。そのうち、医療用のソフトウェア開発では、産婦人科病院向けに受付・予約と電子カルテシステムを統合したソリューション「Medic plus(メディック プラス)」を開発し、全国74施設に導入。近年では、患者の血圧と体重の計測結果を自動的に電子カルテに記録するなど、利便性の高い機能を付加したシステムを展開し、導入先の病院や医院、クリニックなどから高い支持を得ています。

 そのシステムの中で、施設のフロントに設置し、患者が受付・予約を操作するタッチパネル情報端末として導入しているのが、クオリカの「WebLight(ウェブライト)」です。協立機電工業がベンダーとして最初の一台を施設に導入したのは、2010年頃。それ以来、様々な施設で採用し、長期にわたって使い続けている理由を、同社の事業本部メディカル事業部営業部第一グループの成田将規課長代理は次のように話します。「端末を導入した産婦人科病院や医院は、北は北海道から南は沖縄まで全国各地に点在しています。そうした中、最も困るのが遠方でのハードウェアトラブルです。顧客に迷惑が掛かりますし、遠方に修理対応する社員を派遣するコストも生じます。つまり、この手の端末では、極めて故障しにくいことこそが、最も重要な“生命線”。その点、WebLightは非常に壊れにくく、事実、導入先から故障の報告を受けることはほとんどありません。PCとディスプレイの一体型で最も信頼できるタッチパネル端末がWebLight。そう言っても過言ではないほど、私たちは評価しています」。

協立機電工株式会社 事業本部メディカル事業部営業部第一グループ課長代理 成田将規 氏

評価

USBポートはケーブルが抜けてしまう障害が起こりがち
業務用では欠かせない固定式のシリアルポートを搭載

 故障がほとんどないことに加え、協立機電工業が評価する点が、現場のことを考え抜いて作られた、その仕様です。接続端子では、USBポートだけでなく、昔ながらのD-Sub9ピンのRS-232C規格のシリアルポートを搭載。このシリアルポートの利点は、ネジで固定でき、何かの拍子で抜けるのを防げることです。

「今は様々な端末でUSBポートが主流になってきていますが、弱点は抜けやすいこと。例えば、病院や医院では掃除の際に清掃員の用具が引っ掛かったり、患者の手や鞄に引っ掛かって偶発的に抜けてしまうことがあります。私たちの顧客でも、以前、USB接続された診察券用カードリーダーが『動かなくなった』と連絡を受け、現場に急行してみると単にUSBポートからケーブルが抜けていただけという事例が多々ありました。シリアルポートであれば、その心配がないわけです」(成田氏)。

 また、プリンターを筆頭に、周辺機器では今でもシリアルポートによる接続が必要なケースが多いのが現状。USBポートの場合、シリアル変換ケーブルを使えば接続が可能ですが、つないだ機器が正常に動作しないなどトラブルが生じることもあり、やはり直接シリアルポート同士をつなぐ方が安定しやすくなります。シリアルポートは、業務用途、あるいは産業用途の機器には今も広く必要とされ、欠かせないインターフェースなのです。


優位性

省スペース、使い勝手の良さを実現する4:3の画面
「仕様が変わらないこと」もベンダーにとっては重要

 さらに、同社が評価ポイントとして挙げるのが、WebLightのサイズです。WebLightでは、12型と15型の2サイズをラインアップしていますが、いずれも極力場所をとらない省スペース型。産婦人科医院やクリニックのフロントに設置しても邪魔になりません。

 そして、アスペクト比(画面比率)は、最近のディスプレイで主流の16:9ではなく、正方形に近い、昔ながらの4:3であることもポイント。実は、16:9の画面だと設置スペースが大きくなってしまうだけでなく、利用者の横方向の視線移動が多くなり、「見づらい」「ボタンを押しづらい」など使い勝手が悪くなる傾向があります。タッチパネル端末の場合、4:3の画面の方がバランスは良く、ユーザーフレンドリーなのです。

 こうした仕様が、「WebLight初代機から大きく変わっていないことも、ベンダーにとっては重要」と、成田氏は言います。仮にアスペクト比が変更されてしまったら、それに合わせてユーザーインターフェースのデザインも変えなければならず、ベンダーの負担となります。他の仕様についても同様です。「ソリューションに組み込む端末は、むしろ変わらないことの方が大切。WebLightは、もちろん必要なバージョンアップはしていますが、基本的な仕様に変更がないことは、ベンダーにとって有難い。セットアップ時のマニュアルも長年ほぼ変更不要で使用でき、助かっています」(成田氏)。

 一方、成田氏は、配慮が行き届いた設計の良さにも言及。その一例が本体を自立させるスタンドです。机の設置面の幅が広い特殊な形状で、安定感に優れ、利用者の操作時もふらつきがないのがメリットです。また、端末のカラーがブルーグレーであるのも理由があります。素材のABS樹脂は黄変しやすいのが難点ですが、ブルーグレーはその黄変が非常に目立ちにくいのが特徴。「だから、時間が経っても古臭く見えず、汚れも目立ちにくい。こうして、現場の様々な状況を想定した工夫が微に入り細に入り施されている点も、WebLightの優位性」と、成田氏は指摘します。

WebLight

今後の展開

1台からの納品が可能で、万が一の故障時は手厚く対処
信頼を寄せる端末の新規導入とリプレイスを今後も推進

 導入後のクオリカのサポートも万全です。業界では、ある程度のロット数がないと注文を受け付けない場合もある中、クオリカは新規、追加に関わらず1台から納品が可能。万が一の故障時は代替機を即座に提供し、ハードウェア側だけでなくOS(Windows)も含めてクオリカのエンジニアが責任を持って修理するなど手厚く対処します。「フットワークが良く、保守運用面でも安心して任せられます」(成田氏)。協立機電工業では、以前、シンクライアント型PCとタッチパネルディスプレイを別々に用意して組み合わせた受付・予約システムを検討したこともありました。しかし、自社で故障対応やメンテナンスを行う負担が想定以上に大きく、最終的にWebLightの採用を継続して進めることにしたそうです。

 “壊れにくい”“省スペース”“現場を考え抜いた仕様”などベンダーにとって優位点が多いWebLight。協立機電工業では、新規導入時だけでなく、リニューアルのタイミングでの他社製品のリプレイスも含め、この信頼の厚いタッチパネル端末の展開を図っていく予定です。

導入を担当したクオリカ社員と一緒に

お客様のプロフィール

会社名
協立機電工業株式会社
https://www.kyoritsu-kiden.co.jp/medical/index.html
所在地
東京都新宿区水道町3番9号
設立
1949(昭和24)年8月
資本金
3億円
事業内容
産業機械、空調機器、ビル設備機器、電子機械部品、自動車用部品、産業用機械部品等の販売や、空調設備工事、給排水衛生設備工事、産業用設備工事等の設計施工・メンテナンス及び、医療機械器具製造販売、ソフトウェア開発など

サービス・ソリューション

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