株式会社タニタ(本社:東京都板橋区、社長:谷田千里、以下タニタ)とITホールディングスグループのクオリカ株式会社は本日、健康管理サービス分野において協業することで合意しました。タニタの会員制健康管理サービス「からだカルテ」と、クオリカのタッチパネル式ネットワーク情報端末「WebLightQute(ウェブライトキュート)」とを連携。住民がパソコンなどを介さずに簡単な操作で「からだカルテ」に登録し、さまざまな健康支援サービスを利用できるようになります。本日より共同で自治体向け住民健康支援サービスとして提供を開始し、2011年度に100自治体への導入を目指します。本サービスの活用で、自治体における住民の健康管理意識の向上、医療費の抑制が期待できます。
本サービスは住民の健康に関する身体データを収集・一元管理し、さまざまな健康支援サービスを受けられるようにするものです。そのキーデバイスとなるのが、タニタが開発したFeliCa※対応歩数計「FB-730」です。「FB-730」は身につけるところを選ばない3軸加速度センサーを搭載した歩数計としての機能だけでなく、利用者の個人認証ツールとなります。具体的には「FB-730」をインターネットに接続されたクオリカのFeliCa対応リーダー/ライター搭載「WebLightQute」にかざすだけで、利用者の個人IDと歩数データが「からだカルテ」サーバへ自動転送されます。このためパソコンや電子機器の扱いが不得手な方でも簡単に利用することができます。
業務用の体組成計や血圧計を連携させることも可能です。これら対応する機器を「WebLightQute」に接続すれば、「FB-730」を「WebLightQute」にかざして個人認証を行うことで、計測した体重や体脂肪率などの身体データが自動転送されます。庁舎や公民館などの公共施設に「WebLightQute」と併せて設置することで、多数の住民が手軽に計測できる仕組みを構築できます。
本サービスの導入で、住民は計測したデータを自動でグラフ化する「健康グラフ日記」や歩数を競う「歩数イベント」など、「からだカルテ」のコンテンツを利用できるようになります。一方、自治体では収集したデータを基に、健康相談などの住民健康支援サービスを短期間かつ低予算で展開することができ、将来は地域医療と連携したより高度なサービスへ発展させることも可能になります。
タニタではこれまで「からだカルテ」の利便性の向上と会員の拡大に取り組んできました。これに対しクオリカでは、「WebLightQute」を活用した新しいソリューションを模索していました。両社のサービスと技術を、FeliCa技術を介して連携させることで、お客様にとってより効果的で利便性の高いサービスの実現が可能になると考え、今回の協業に至りました。「WebLightQute」を始め、WebLightシリーズは施設の案内端末などとして、すでに120自治体2,000台の納入実績があり、当初はこれらの自治体を中心に両社共同で営業活動を展開。軌道に乗った段階で、未導入の自治体へと拡大していきます。また、クオリカはITホールディングスグループの強みを生かし、グループ各社とも積極的に連携・協業していく考えです。
※FeliCaについて
ソニー株式会社が開発した非接触ICカード技術で、カードや機器を読み取り機にかざすだけでデータの送受信ができます。非接触のデータ通信ができるため、故障が少ない、データの送受信操作が簡単といったメリットがあります。FeliCaはソニー株式会社の登録商標です。

からだカルテとWebLightQuteを連携させた住民健康支援サービスのイメージ
|