ITホールディングスグループのクオリカ株式会社(本社:東京都江東区、社長:西田光志、以下クオリカ)とTISソリューションビジネス株式会社(本社:東京都江東区、社長:河崎一範、以下:TSB)は、建設機械メーカー国内トップの株式会社小松製作所(本社:東京都港区、社長:野路國夫、以下:コマツ)に、ZL Technologies, Inc.社のメールアーカイブソリューション「ZL Unified Archival Suite(以下、ZLUA)」を導入しました。今回の導入において、クオリカがインフラ構築・運用を担当し、TSBがアプリケーション構築を担当しました。
現在のビジネス社会においては、社内外との様々な情報のやり取りや確認行為、意思決定の多くが、電子メールを介して行われています。コマツでは電子メールを利用するに当たり、今までにも障害復旧や履歴保持といった目的で電子メールのバックアップを行っていました。今回、内部統制システムの確立を推し進め、経営の透明性と健全性の維持向上に努めることを実行するため、このたび以下改善を中心に検討し、メールアーカイブソリューションの導入を決定しました。
<導入の目的> ■情報漏えい防止
特定の事業部門では機密情報を取り扱っており、社外とのメールによる情報漏洩の対策
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<ZLUA採用のポイント> 今回、コマツは、「ZLUA」の以下の特長を評価し、導入を決定しました。
1) |
大量のメールをすべて漏れなく記録可能
コマツでは、1万人の従業員が発信する社外メールはかなりの流量があり、その膨大なメールをすべて記録することが可能です。また、宛先がBCC のメールやメーリングリスト宛のメールにも対応しています。 |
2) |
プリ・レビューとブロッキング機能により、不正の予防。
あらかじめ設定されたキーワードに基づきフィルタリングができるため、不適切なキーワードを含むメールのチェックや送信停止が可能です。また、外部メールのブロッキングとグループウェアであるLotus Notesの内部メールを一元的にアーカイブすることも可能です。 |
3) |
監査に適した検索機能を実装
社内外すべての電子メールを対象とし、ヘッダーや本文、添付ファイルから検索用のインデックスを自動生成、暗号化してリアルタイムに蓄積するため、膨大な蓄積データでも高速に検索ができます。さらに、暗号化アーカイブ機能により、事後のメール改ざんも防ぐことができます。 |
4) |
リアルタイムの監査が可能
日常の監査として、監査ポリシーに合致するメールを検知し、監査及びメールの送信前チェックを行います。 |
5) |
アーカイブしたメールをエンドユーザーに開放することが可能
エンドユーザー検索機能により監査用のアーカイブデータをエンドユーザーが閲覧することができます。 |
6) |
拡張性が高く、初期のハードウェア投資を抑えることが可能 |
7) |
アーカイブ容量の低減を実現する機能(シングルインスタンス)
アーカイブ時に本文と添付ファイルが同一の複数メールは、そのメールの送受信の宛先情報を作成し、本文と添付ファイルは1つのメールセットのみを保存する「シングル・インスタンス・ストレージ方式」で蓄積を行います。これによりストレージ容量を最大で80%削減できます。 |
8) |
メールアーカイブとファイルの統合性
社内LAN内にあるファイルや従業員のパソコンなどにあるファイルをアーカイブし、メールアーカイブと統合する機能もあり、さらなる内部統制システムの確立に向けた将来性を見込むことができます。 |
9) |
米国の大企業における多数の導入実績
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今回の導入にあたり、クオリカは十数年来携わってきた、コマツのシステム開発によるノウハウに、インフラの構築と自社データ・センターにおける運用サービス[QRS(Qualica Resource Service)=リソース・オン・デマンド型のサーバー・リソース提供サービス]の提供を行いました。TSBは300社以上のグループウェア導入実績で培った、ソフトウェア開発力とメールセキュリティに関するノウハウを基にアプリケーション構築を担当しました。両社のノウハウを持ち合わせることにより、グループ協業のシナジー効果を最大に発揮して、コマツの短期間構築のニーズに応える事ができました。
クオリカとTSBは、今回の導入で培ったノウハウをさらに他の企業にも展開し、様々な企業のメールコンプライアンス強化を支援していきます。
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【「ZLUA」について】
「ZLUA」は、60 万人の顧客を持つシンガポール・大手ワイヤレス通信会社のメール・システムの開発・構築において培ったグリッド・アーキテクチャを基に開発されたもので、すでに米国の大手銀行、生命保険会社をはじめ金融業界と製造業界などで実績があり、大規模なメール・システムのアーカイブに要求される拡張性と性能を兼ね備えています。このため大手企業から中堅企業まで、2008 年から法制化された日本版SOX 法(金融商品取引法)内で義務づけられる「内部統制報告書」用に証左として利用可能なアーカイバーになります。また、日本版SOX 法適用外の非上場会社においてもコンプライアンス(法令遵守)違反の抑止効果を発揮し、企業価値を向上させるきっかけとなります。
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【コマツについて】 URL:http://www.komatsu.co.jp/
本社 |
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東京都港区赤坂2-3-6 |
代表取締役社長兼CEO |
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野路國夫 |
資本金 |
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678億70百万円 |
設立 |
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1921年5月13日 |
事業内容 |
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建設・鉱山機械、ユーティリティ(小型機械)や産業用機械などの事業
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【TISソリューションビジネス株式会社について】 URL:http://www.tsbnet.co.jp/index.html
所在地 |
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東京都江東区東陽4-38-11 |
代表取締役社長 |
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河崎一範 |
資本金 |
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3億円 |
設立 |
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1993年10月1日 |
事業内容 |
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ITHDグループにおける総合情報処理サービスの一翼を担うトータルソリューション・プロバイダです。Lotus Notes/Dominoを中心とするグループウェアの分野での300社以上の導入実績をベースに次世代情報基盤に対する様々なニーズにお応えしています。特に、最近では内部統制/コンプライアンスに関連して注目を集めているセキュリティ関連のソリューションにつきましても積極的な展開を図っています。ソフトウェア開発、システムプロダクト販売、情報ネットワーク構築、またそれらを支援するサポートとサービスの4 部門で、顧客の経営課題を解決する最新の技術とソリューションを提供しております。
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【本件に関するお問合せ先】
クオリカ株式会社 経営企画部 林
TEL:03-5857-8122
TISソリューションビジネス株式会社 営業部 鈴木
TEL:03-5683-7617 E-mail:tsbinfo@tis.co.jp
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