QUALICA - クオリカ株式会社 -
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掲載日: 2005/09/07

クオリカ、大連理工大学と鋳造シミュレーションシステムの共同開発で提携

−製品開発およびマーケティングで提携−

 クオリカ株式会社は、鋳造方案CAEシステム「JSCAST(ジェイエスキャスト)」の中国での製品開発およびマーケティング活動のため、大連理工大学と共同開発センターを設立することで合意しました。
 同センターを拠点として、JSCASTの共同開発、マーケティング活動を実施してまいりますが、活動の第一弾として、中国国際鋳造工業展示会(8/30〜9/3、瀋陽)にJSCASTを出展しました。
 当社はソリューション市場として中国の将来性に着目し、JSCAST中文版の発売に引き続き、今回の提携を行なうものです。


■共同開発センターについて

1. 名 称:QUALICA−DUT材料化学・材料工学応用ソフトウェア共同研究開発センター

2. 所在地:大連理工大学鋳造工程センター内

3. 運営組織:
(1) 管理委員会
[1] 構成:大連理工大、クオリカ各3名、合計6名
[2] 職務
・共同開発センターの発展計画、開発項目、実施分担の決定
・研究員の任命
(2) 研究員:当面4名でスタートする

4. 共同開発センターの業務内容:
(1) 共同開発
[1] 大連理工大での鋳造CAE関連講義へのJSCAST組み込み
[2] 中国企業でのユーザニーズ調査、JSCAST普及のための改善項目調査
(2) JSCASTのマーケティング・普及活動
[1] 広告・展示・デモ実施(年間10数回)

5. 大連理工大学とクオリカの役割分担:
(1) 大連理工大学
[1] 研究員のアサイン、場所の提供
(2) クオリカ
[1] JSCASTのライセンス提供、教育、技術支援

将来双方の強みを生かしJSCASTをベースとし材料科学・材料工学分野における新しい解析ソフトを開発する。

■大連理工大学について

所在地: 遼寧省大連市甘井子区凌工路2号
生徒数: 約40,000人
概 要:  大連理工大学は、中国東北地区の対外開放の窓口となっている大連に、1949年当初大連大学の工学院として創立され、1960年代初頭より当時の中国教育部に直属する26校の全国重点大学の一つとして発展してきました。
 中国政府が、21世紀に向かって重点的に100校の財政を支援するという「211プロジェクト」の方策を打ち出す中、1996年1月に同大学は、国家教育委員会、遼寧省と大連市政府が共同で行った当該プロジェクトの予備審査を通過したうえ、中央政府の専用資金の支援大学として確定されました。
 鋳造の研究では1970年代からシミュレーションソフトを開発してきたパイオニア的存在です。

■「JSCAST」について

1. 日本国内実績:300社、500ライセンス以上の導入実績を誇る鋳造シミュレーションシステムで、大手企業から中小企業まで幅広い導入実績を有しています。

2. 中国への展開:2005年8月8日中文版発売

3. 製品概要:
(1) 各種鋳造プロセスにおいて、溶けた金属の湯流れおよび凝固のシミュレーションを行なうためのパッケージソフト。鋳型内部を溶湯がどのように流れ、充填していくかを可視化することができるとともに、充填完了後の凝固過程もシミュレーション可能。
(2) さまざまな鋳造欠陥の発生が予測可能となり、最適な鋳造方案をコンピュータ上で決定できます。
(3) 近年、薄肉鋳物の鋳造技術の進歩に伴い、多くなってきた肉厚1mm以下で形状の複雑な鋳物のシミュレーションにも対応。
(4) 3次元CADデータ(STLデータ)の取り込みが可能なため、短時間で簡単に解析モデルを作成することが可能。

4. 特長:
(1) 「湯流れ・凝固解析システム」、「重量計算システム」、「3次元CAD(STL)インターフェースシステム」からなるパッケージソフトで、コンピュータ画面上で鋳造方案の妥当性が検討可能。
(2) 製品部と方案部が別のデータとなっているものでもプリ・プロセッサにて結合が可能。
(3) ユーザフレンドリなインターフェースにより、簡単かつスピーディーな操作が可能。
(4) 積み木方式による形状編集機能(円柱・角柱・回転体・円錐台・角錐台・曲管の簡易作図機能)
(5) 期待効果
[1] 試作回数の低減による試作費節減
[2] 試作期間の短縮
[3] 現行量産品の品質向上および原価見積り工数低減
[4] 省エネルギー
[5] 鋳造方案技術の蓄積・伝承
[6] 若手鋳造技術者や海外拠点の現地技術者などの育成
(6) 直交差分モデルと、規則−不規則混合要素(三角要素追加)により、湯流れ凝固解析の精度が向上。
(7) 多岐にわたる結果表示により、さまざまな角度からの検証が可能。
[1] 引け巣欠陥の発生する最終凝固位置を予測(等凝固時間曲線)
[2] 鋳物・砂型・金型表面のホットスポットを予測(温度分布表示)
[3] 流動中の乱流や湯境い欠陥を予測(速度ベクトル表示)
[4] 最終充填位置予測により湯回り不良を予測(充填時間表示)
[5] キャビティ内のガスを予測(背圧・ベント考慮)
[6] アルミ酸化皮膜の発生予測
[7] 球状黒鉛鋳鉄の引け巣予測  など

5. 価格:基本機能 200万円から

6. 動作環境:Windows2000(中文版)

※掲載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

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