QUALICA - クオリカ株式会社 -
Quality for Industrial and Commercial Advantage
製品・サービス 導入事例 セミナー/イベント ニュース 会社情報 採用情報
ホーム > ニュース > ニュース詳細

アウトソーシング

掲載日: 2004/04/22

ITILへの取り組みを開始

(2004年4月22日 東京発)
クオリカ株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:藤宮 宏章、以下 クオリカ)とコンピュータ・アソシエイツ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:三ッ森 隆司、以下CA)は本日、ITのサービス・レベル向上に積極的に取り組んでいるシステム・インテグレータ、クオリカがCAの「AllFusion Harvest Change Manager (オールフュージョン・ハーベスト・チェンジ・マネージャ)」(注2) を活用し、アプリケーション・マネジメント分野でもITIL(注1) への取り組みを開始したことを発表しました。
クオリカでは、アプリケーション・マネジメント分野へのITILプロセスの適用により、管理や作業の効率化を実現し、30%以上のアプリケーション・マネジメント・コストの削減を目指します。また開発権限のセキュリティ管理を確実に行なうことで、権限を持たないユーザによる不要な本番ソース/モジュールの更新を未然に防ぐことにより、システムの可用性を高め、開発資産を大切な企業資産として保護します。
ITILとAllFusion Harvest Change Manager

アプリケーションの新規開発/変更要求への迅速な対応、コストに見合う価値、高い可用性、サービスの可視化など、開発担当者はユーザからアプリケーション開発におけるサービス・レベルの向上が求められています。ビジネス・顧客の現在と将来のニーズにあったITサービス、その品質向上と長期的なコスト削減を目的として、企業のシステム運用部門が実施すべき業務手順、人材と体制、IT技術の選択と実装方法などについて定めたガイドラインがITILです。ITILはまた、アプリケーション・マネジメントの中核をなす「変更管理」「リリース管理」を行なううえでの有効手段を定義しています。CAのAllFusion Harvest Change Managerは、ITILが示す有効手段との互換性を認定されており、開発担当者がITILを実装し、アプリケーション開発におけるサービス・レベルの向上を実現することを支援いたします。

クオリカの課題と取り組み

2000年にTIS株式会社グループの一員となったクオリカは、コマツの情報化戦略を担いながら、システム・インテグレータとして、製造、流通業を中心にソリューションを展開しています。現在、約780名の社員を有し、生産、販売管理、経理業務といった基幹システムの運用管理からグローバルに展開されたネットワーク監視も行っています。 クオリカのアウトソーシング事業部 基盤システム部 テクニカルコンサルタントの安田勝は、「当社ではIT資源が分散化するにつれ、開発・メンテナンスに関わる運用の効率化が課題となっていました。また一方で、当社のヘルプデスクでのITILへの取り組みの効果を実感し、アプリケーション・マネジメント分野でもITILをベースにサービス・レベル向上に取り組もうと考えていました。ITIL認定プロセスを提供するAllFusion Harvest Change Managerの導入がITIL実装に果たす役割は計り知れません」と、述べています。

AllFusion Harvest Change Manager導入の経緯

クオリカは、1997年からメインフレーム (OS/390) 上で稼動するAllFusion Endevor Change Manager (オールフュージョン・エンデバー・チェンジ・マネージャ)(注3)を導入しており、メインフレーム上の開発リソースを一元管理してきました。しかし、近年増加の一途をたどるUnix/Windows 環境では、アプリケーション情報があらゆるプラットフォームに分散し、標準化された管理・作業プロセスが存在しないという大きな課題を抱えていました。

分散アプリケーション開発環境が抱えていた課題

・課題1:ITILベースのアプリケーション・マネジメント、及び作業プロセスの標準化と効率化
・課題2:業務ごとに開発・管理されている分散システムの連携
・課題3:開発・運用間のデータ連携と情報の共有化
・課題4:セキュリティ・ルールの策定と実装

いくつかのアプリケーション変更構成管理ツールを検討した結果、クオリカはITILの実装に向けてアプリケーション開発・運用プロセスの標準化を推進できるAllFusion Harvest Change Managerの採用を決定しました。クオリカの安田は、「ITIL認定プロセスが提供されていることに加えて、AllFusion Harvest Change Managerは弊社がすでに導入済みで実績のあるAllFusion Endevor Change Managerと同じコンセプトでアプリケーションをマネジメントできるため、メインフレームから分散環境まで一貫性をもったマネジメントを実現できることが最大の採用理由です」と述べています。

AllFusion Harvest Change Manager を活用した課題への取り組み

AllFusion Harvest Change Managerの ITIL認定プロセスを活用し、各アプリケーション・サーバーに順次ITILアプリケーション・マネジメント・プロセスを適用します。これにより、課題であった各アプリケーション・サーバーでの作業の標準化やセキュリティ制御、データ連携や情報の共有化を実現しサービス・レベル向上につなげます。
AllFusion Harvest Change Manager により実装される機能は以下のとおりです。

・ 作業手順の標準化
・ 定型作業の自動化
・ ソース/バージョン/ビルド管理
・ データ・セキュリティ/作業権限
・ 並行・同時開発管理
・ 共通ソース/モジュール管理
・ 進捗管理
・ リリース管理
・ 監査資料の作成
クオリカのアウトソーシング事業部長 阿部清人は、「今後弊社では、AllFusion Harvest Change Managerの特長の一つである作業プロセスの標準化と自動化を核に、ITILアプリケーション・マネジメントを推進し、システム・インテグレータとしてますますお客様にご満足いただけるサービスを提供して参ります」と述べています。

注1: ITIL(The IT Infrastructure Library)とAllFusion Harvest Change Manager

ITILは、企業のシステム運用部門が実施すべき業務手順、人材と体制、IT技術の選定と実装方法などについて定めたガイドラインであり、1)ビジネス・顧客の現在と将来のニーズにあったITサービスの提供、2)ITサービスの品質向上、3)ITサービスの長期的なコストの削減、を主要目的として構築されています。1980年代に英国政府機関「CCTA」(Central Computer & Telecommunications Agency)が策定しました。現在ではITサービス・マネジメントの標準として世界的に支持を得ています。
日本国内でも2003年5月にITILの導入促進を目指す組織「ITサービスマネジメントフォーラムジャパン」(itSMF Japan)が設立されました。
ITILは、情報システムを動かして、利用者に情報を提供する活動を「ITサービス」ととらえ、このサービスの品質を向上させるために必要な業務プロセスを規定しています。業務プロセスは、「サービスサポート」と「サービスデリバリ」の2つの領域に分かれています。
サービスサポートには、ITサービスを柔軟にかつ安定して提供するため次の5つの管理項目が含まれています。
・ インシデント管理
・ 問題管理
・ 変更管理 (注2)
・ リリース管理(注2)
・ 構成管理

サービスデリバリには、コスト効率に優れた質の高いITサービスの提供を支援するため、「サービスレベル管理」「可用性管理」「キャパシティ管理」「ITサービス財務管理」「ITサービス継続性管理」の5つの管理項目が含まれています。
サービスサポートとサービスデリバリの要素を組み合わせることによって、企業のサービスマネジメントの機能を向上させることができます。これら10項目のサービスマネジメント管理項目が詳細に連携し、ITインフラによる高品質なサービスの提供を可能にするという目標をサポートしています。
ITILの詳細はこちらをご覧ください。http://www.caj.co.jp/itsm/

注2:AllFusion Harvest Change Manager

AllFusion Harvest Change Managerは、アプリケーション・マネジメントの中核をなす「変更管理」「リリース管理(サービスサポート)」の分野においてPink Elephant Inc.によりITILベスト・プラクティスとの互換性を認定されたITIL実装プロセスを提供しています。AllFusion Harvest Change Managerは、ITILが目指すビジネスとテクノロジの融合とアプリケーションの品質の向上、開発プロジェクトのコスト削減の実現を支援します。

*参考リリース 「CAのAllFusion Harvest Change Manager、ITIL認定を授与」
http://www.caj.co.jp/press/2003/05/harvest.htm

AllFusion Harvest Change Managerは、単にソースコードのバージョン管理や自動ビルドを行なうための変更構成管理ツールとは異なり、アプリケーション開発・メンテナンスで実施される作業やセキュリティ・ルール、及び開発資産をリポジトリベ-スで管理し、アプリケーション開発プロセスの標準化や定型作業の自動化を推進する統合アプリケーション・マネジメント・ツールです。
製品の詳細はこちらをご覧ください。http://www.caj.co.jp/allfusion/harvest/

参考資料:http://www.caj.co.jp/allfusion/harvest/pdf/itil.pdf

注3: AllFusion Endevor Change Manager

リポジトリをVSAMにもつAllFusion Harvest Change Managerと同様のコンセプトを持つ、メインフレーム上で稼動するアプリケーション・マネジメント・ツールです。
AllFusion Endevor Change Managerもまた、リリース管理においてITILの認定を授与されています。AllFusion Endevor Change Manager、及びAllFusion Harvest Change Managerともにアプリケーション・マネジメント・ツールとして20余年の歴史を持ち、業界のトレンドをリードしています。
製品の詳細はこちらをご覧ください。http://www.caj.co.jp/solutions/os390/ccm/

【クオリカ株式会社 概要】

所在地 :東京都江東区東陽5-29-15
代表取締役社長 :水澤雅武
資本金 :12億3460万円 (TISのグループ会社)
従業員数 :768名(2003年3月31日現在)
売 上 :178億円(2003年3月期)
設 立 :1982年11月(昭和57年11月)
2003年2月1日コマツソフト株式会社より社名変更
事業概要 :ソフトウェア受託開発、パッケージソフト開発・販売、システム運用・サービス、システム機器販売等。コマツのシステム開発・運用を長年にわたって手がけている他、製造業やFA・制御関連から流通業、金融業、サービス業にいたるまで幅広い開発・運用実績を持っています。
URL https://www.qualica.co.jp
【コンピュータ・アソシエイツについて

コンピュータ・アソシエイツ株式会社は、Computer Associates International, Inc.(コンピュータ・アソシエイツ・インターナショナル・インク、NYSE:CA)の日本法人です。CAは、世界最大のマネジメント・ソフトウェア・ベンダで、企業のIT環境のパフォーマンス、信頼性および効率性の最適化に求められるインフラストラクチャ、セキュリティ、ストレージならびにライフサイクル・マネジメント分野のソフトウェアとサービスを提供しています。
CAは1976年に創設され、ニューヨーク州アイランディアに本社を置き、現在100ヵ国以上で事業活動を展開しています。
CAの詳しい情報については、
Webサイトca.com http://www.ca.com/ (米国)、http://www.caj.co.jp(日本)をご覧ください。

本文中に記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

この件に関する報道機関からのお問い合わせ先

クオリカ株式会社 経営企画部 林
〒135-0016 東京都江東区東陽5-29-15
TEL:03-5857-8122
FAX:03-5857-8128
Mail:masao_hayashi@qualica.co.jp

コンピュータ・アソシエイツ株式会社
〒163-0439 新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビル
パブリック・リレーションズ 森・野口
TEL:03-5320-3740
FAX:03-5320-8095
Mail: tomoko.mori@ca.com
Mikiko.noguchi@ca.com

記事中に掲載される場合の「読者お問い合わせ先」

クオリカ株式会社
アウトソーシング事業部 TEL:03-5561-4332
CA ジャパン・ダイレクト
TEL:0120-702-600
お問い合わせカタログ このページのトップへ
ニュース
お問い合わせ
カタログ
Copyright QUALICA Inc. プライバシーマーク(R)制度 ITホールディングスグループ