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水道を利用した高齢者見守りシステムにCareQubeを活用 ~ ビッグデータ時代にマッチした、クラウドでの情報収集・分析を短期間で実現 ~

製造業 NPO法人 つくしん棒様

NPO法人つくしん棒と共同し水道メーター情報を活用した高齢者見守りシステムの実証実験を岐阜県郡上市で実施。M2Mのデータ連携をサポートする「CareQube(ケアキューブ)」を使い、水道の利用量をモニタリングすることで高齢者世帯の安否を含めた生活リズムを把握し、生活支援を行います。

掲載日:2014年01月27日

システム導入の背景

現在高齢化が進む日本では、高齢者、特に一人暮らしをされている高齢者の孤独死が社会問題となっており、日本各地でさまざまな取り組みが行われています。岐阜県郡上市にあるNPO法人つくしん棒でも、平成25年6月から、水道の利用量による高齢者の見守りを開始しました。

郡上市では行政でも緊急通報装置の配布など様々な取り組みを行っています。しかし、NPO法人つくしん棒の佐野理事長は、緊急通報装置で「万が一」のケースに備えるだけではなく、普段から高齢者の方の安否を把握する仕組みが必要と考え、水道の利用量に注目しました。他の見守りの仕組みとの違いはどこにあるのでしょうか。

「見守りで重要なのは、見守られている高齢者に意識をさせすぎないこと。例えばセンサーやカメラでの見守りは、効果はあるものの、高齢者の方がわずらわしく感じ、場合によってはセンサーのある場所を回避して生活をしようとする。その点、水道については、見張られている感じが少なく、普段の生活の中で自然と見守りができるという点で優れています。」(佐野氏)

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見守りの仕組みについて

見守りの仕組みについては、具体的には以下の流れとなります。

まず、水道のメーターに、一定の水量が流れると信号を送る装置を設置し、クオリカのCareQubeを利用してこの信号情報を一定周期でクラウドサーバーに送信します。これにより、クラウドサーバー上に該当世帯の水道の利用量が蓄積されていきます。
家族やNPO法人は、Webの所定のページにアクセスすることで、いつでも利用状況を確認することができます。また、決められた時間に水の利用があるなど、予め設定した条件にあてはまる場合に、登録した連絡先に自動的にメールが発信される仕組みも活用しています。

現在では実証実験に2世帯が参加しており、毎朝決まった時間に、家族とNPO法人に連絡が行きます。これにより、遠く離れた家族も「今日もいつものように朝起きて生活をスタートさせている」ことがわかり安心できますし、万が一決められた時間までに水が利用されていない、あるいは連続で決められた時間以上水の利用がない場合は、NPO法人が訪問し、安否の確認を行います。

「水道の利用量で見守りを行うアイデアを実現するなかで、クオリカのCareQubeを選定した最大の理由は、情報の発信端末だけでなく、その後のデータの収集・分析を行うクラウドサービスが同時に利用できることです。これにより、アイデアを出してから実際に 実験を始めるまで、非常に短期間で実現することができました。」(佐野氏)

クオリカのCareQubeの特徴として、情報の収集だけでなく、Web画面上での情報提供サービスまで、トータルで仕組みを提供している点があげられます。情報の収集端末のみ、あるいは、収集された情報の提供のみのサービスは多くありますが、オールインワンで提供されている点で、他社と大きく異なります。

また、水道の利用量を測定するサービスについてはこれまでも東京都などで実証実験が行われていますが、コストの問題や、端末の信頼性の問題からなかなか実用化に至っていません。
その中で、クオリカのCareQubeは、もともと産業機械用に開発された経緯もあり、厳しい屋外の環境の中でも耐久性を発揮、安定して情報の収集を行うことができています。コストとしても、量産用の端末と既存のクラウドサービスの組み合わせとなりますので、月額で利用しやすい金額での提供が可能となっています。

「機械だけで見守りが行えるとは考えていません。あくまで見守りの主体は人です。ただ、機械が収集した情報をコミュニケーションのために活用することで、見守りの質をあげることができます。重要なのは組み合わせて活用することです。」(佐野氏)

見守りを行っている世帯でも、機械を設置したことで、家族の訪問頻度が落ちる、という事態は起きていません。これは、普段からメールを通じて毎日の生活を意識することで、離れて暮らす高齢者の方とかえって精神的に強く結びつくからだ、と佐野氏は指摘します。佐野氏は、今回の見守りの実験成果に確実な手ごたえを感じており、今後周辺の自治体やNPO法人にも広く紹介・提携を呼びかけていく方針です。

「重要なのは高齢者が住みやすい里山づくりを行うこと。そのために、「行政が出来ること」と「民間(NPO)の力が必要なこと」をうまく組み合わせて、協働で取り組みを行っていきたい。」

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今後について

従来の産業機械や特殊車両とは異なる、高齢者の見守りというフィールドで採用されたCareQube。今後もこのようなケースは十分考えられる、とテクノロジーインサイド事業推進室の宮下室長は語ります。

「機械の予兆管理も、人の予兆管理も、情報を蓄積し、”問題が起きる予兆”を早期にとらえるという点で同じ。ビッグデータの活用の時代において、CareQubeは手軽でフレキシブルな情報収集端末として、様々なフィールドでの応用が期待できる。」(宮下氏)

クオリカでは、今回の郡上市の見守り活動について、今後情報が蓄積されていくことで、サービスの質をさらにあげていくことができると考えています。
「情報を収集する目的は、現在の予兆管理から、予知管理に進むこと。生活のリズムが蓄積されることで、例えば過去の生活リズムとの比較で何らかの変化の発生を捉え、また、本人以外の生活リズムと比較することで、例えば病気の予兆を検知するなどの対応が可能となる。ビッグデータとして蓄積した情報をどう活用するかがこれからは重要となる」と宮下氏は語ります。
「データの収集はまずは第一歩。最終的には蓄積されたデータを用いて生活リズムの変化を捉え、将来的には医療機関ともつなぐことで、高齢者の方が「安全な状態」から「危険な状態」に移行してしまうことを未然に防げるようにしたい」

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お客様のプロフィール

会社名 NPO法人 つくしん棒
http://tuku-c.jp/
所在地 〒501-4222 岐阜県郡上市八幡町島谷1105番地
設立 2010年8月
事業内容 「活力のあるふるさと」をつくるための事業への取組み。詳細についてはホームページをご参照ください。

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お問い合わせ先

テクノロジーインサイド事業部
TEL:03-5937-0761
FAX:03-5937-0802
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